2011年09月29日

国民年金に任意加入するなら付加保険料も支払う

将来年金を受け取るためには60歳までに、原則25年以上は国民年金や厚生年金保険などの公的年金制度に加入して、保険料を支払わなければなりません。

しかしこの原則25年には保険料を支払った期間だけでなく、以下の期間も計算に加える事ができます。

(1)保険料免除期間
・法定免除、申請免除(全額免除、半額免除、4分の1免除、4分の3免除)の期間
→原則25年の期間に加える事ができるだけでなく、国庫負担(税金の投入)がありますので、免除割合に応じて年金額にも少しだけ反映されます。

・若年者納付猶予制度、学生納付特例制度の期間
→原則25年の期間に加える事ができますが、国庫負担(税金の投入)がありませんので、追納しなければ年金額には一切反映されません。

(2)合算対象期間(カラ期間)
合算対象期間とは旧制度で国民年金への加入が任意であった方が、その当時任意加入しなかった期間などですが、この合算対象期間は複雑であり種類も多数あります。

もし保険料納付済期間と保険料免除期間を合算して、原則25年に達する見込みがなかったら、経歴書をもって年金事務所に行き、合算対象期間がないかをご確認下さい。

この合算対象期間ですが原則25年の期間に加える事ができますが、国庫負担(税金の投入)がありませんので、年金額には一切反映されません。

また追納する事もできず、合算対象期間を年金額に反映させる方法がありませんので、通称「カラ期間」と呼ばれております。

このような期間をすべて合算しても原則25年にならず、60歳になってしまった場合、国民年金に任意加入して原則25年以上にする方法がありますが、この任意加入の制度には2種類あります。

(1)普通の任意加入制度
日本国内に住所を有する60歳以上65歳未満の方などは、国民年金の任意加入被保険者になり、原則25年に足りない期間をこの間に満たす事ができます。

また年金の受給資格を満たすためだけでなく、20歳から60歳までの間に保険料を納付していない期間があり、満額(40年で満額となります)の国民年金が支給されない方が満額に近づけるため、任意加入被保険者になる事もできます。

(2)特例の任意加入制度
もし60歳から65歳まで任意加入しても原則25年にならない場合、65歳から70歳まで「特例の任意加入被保険者」になる事ができますが、昭和40年4月1日以前に生まれた方でないと、特例の任意加入被保険者にはなれません。

また国民年金の支給額を満額に近づけるために、特例の任意加入被保険者になる事はできず、原則25年の受給資格を満たした時点で、特例の任意加入被保険者の資格を喪失します。

この2種類の任意加入制度のうち、(1)の制度の任意加入被保険者になっている期間のみ、毎月400円の付加保険料を支払う事ができ、65歳から支給される年金を増額する事ができます。

平成23年(2011)度の法改正により(1)の制度の任意加入被保険者は、国民年金基金に加入できるようになりました。

しかし国民年金基金の掛金は「1口め」だけ加入しても1万円程度はしますので、あまり金銭的に余裕のない方は付加保険料だけでも支払って、65歳から支給される年金を少しだけでも増額しておきたいところです。

なお国民年金基金に加入しながら付加保険料を支払う事はできませんので、どちらかを選択する事になります。
posted by FPきむ at 20:04 | 付加年金で自分年金を作る | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月27日

国民年金の保険料を前納して付加保険料を節約する

毎月支払う国民年金の保険料にプラスして付加保険料(1ヶ月:400円)を支払うと、納付月数に応じて付加年金が支給されますが、付加年金の金額は「200円×付加保険料の納付月数」で簡単に計算できます。

例えば40年間継続して付加保険料を納めると、年間96,000円(200円×40年×12ヶ月)が老齢基礎年金に上乗せされて支給されます。

付加保険料の納付月数が短いと大きな金額にはなりませんが、原則65歳で老齢基礎年金が支給開始となってから2年間で元が取れます。

この付加年金を受け取るには毎月400円の付加保険料を支払う必要がありますが、国民年金の保険料を前納する事により、付加保険料の支払い金額を少なくできます。

前納には「口座振替」と「現金」で支払う方法がありますが、「1年分」か「6ヶ月分」の保険料を前納する事ができ、それぞれによって割引率が違ってきます。

一番割引になるのは口座振替で1年分をまとめて納付する方法ですが、年間3,780円の割引になりますので、1ヶ月あたりの割引金額は315円(3,780円÷12ヶ月)になります。

付加保険料400円からこの315円を引くと85円になりますので、毎月わずか85円で将来支給される年金を増額する事ができます。

注:付加保険料も前納すれば割引になるので、実質的には77円程度の負担で済みます。

しかし1年分の保険料を前納するためには、一度に約18万円を支払わなければなりませんので、金銭的に負担を感じる方も多いのではないかと思います。

そういった方に利用していただきたいのが「口座振替の早割」ですが、国民年金の保険料は原則として、今月分を翌月の末日までに納付しなければなりません(例えば4月分の保険料は5月末までに納付する)。

この口座振替の早割にすると、今月分の保険料を翌月の末日ではなく、今月の末日に口座振替で納める事になりますが、1ヶ月だけ納付する時期が早くなるだけで、毎月納付するのと何ら変わりがありません(例えば4月分の保険料は4月末に引落されます)。

それにもかかわらず年間600円保険料が安くなりますので、1ヶ月あたりの割引金額は50円(600円÷12ヶ月)になります。

付加保険料400円からこの50円を引くと350円になりますので、1年分の前納と比較すると少額になりますが、口座振替の早割でも付加保険料を節約できます。

国民年金の保険料は平成29年まで、毎年増額していく事が決まっておりますので、そういった意味でも割引制度を上手に使って、保険料を節約していきたいところです。

口座振替の前納や早割の手続きは、保険料の引落を希望する金融機関か郵便局、またはお近くの年金事務所で簡単にできます。
国民年金前納割引制度の詳細はこちら

追記:
平成26年(2014年)4月から、8月20日のブログに記載しましたように、2年分の国民年金の保険料や付加保険料を、前納できるようになりました。
posted by FPきむ at 20:02 | 付加年金で自分年金を作る | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする